Scopus: CiteScore

CiteScore(サイトスコア)は、Scopusデータに基づいたジャーナル評価指標です。あるジャーナルに出版された論文が平均で何回引用されたかを示すCiteScore値のほか、各分野におけるジャーナルのランクやパーセンタイルなど、ジャーナルの引用パフォーマンスを把握するための多彩な指標を提供します。CiteScoreは誰でも無料でご利用いただけます。

2020年6月に発表されたCiteScoreから計算方法が新しくなりました。
新しいCiteScoreの算出方法(PDF)
プレスリリース(英文)


CiteScoreの算出方法

CiteScoreの算出方法はシンプルです。たとえば、CiteScore 2019は、2016-2019年に出版された文献が2016-2019年に引用された回数を、2016-2019年に出版された文献数で割ったものです。CiteScore 2019は、「2016~2019年に出版された論文が2016~2019年に引用された回数」を「2016~2019年に出版された論文数」で割ることによって算出したものです。


新しいCiteScoreの算出方法の変更点

2020年6月に発表されたCiteScore 2019から算出方法が以下のように変更されました。過去年のCiteScoreも2011年まで遡って再計算されています

  • 対象文献タイプ
    • 新しい算出方法:査読文献のArticle、Review、Conference Paper、Book Chapter、Data Paper(計算式の分母と分子に共通)
    • 従来の算出方法:すべての文献タイプ。非査読文献のEditorial、Letter、Noteなども含む(計算式の分母と分子に共通)
    • 改善点:非査読文献の割合の多少に関わらず、ジャーナルのインパクトを公平に比較できるようになりました
  • 対象期間
    • 新しい算出方法:CiteScore 2019の場合、計算式の分母と分子ともに2016~2019年の4年間。CiteScore 2019は、「2016~2019年に出版された論文が2016~2019年に引用された回数」を「2016~2019年に出版された論文数」で割ることによって算出
    • 従来の算出方法:昨年発表されたCiteScore 2018の場合、計算式の分母は2015~2017年の3年間、分子は2018年の1年間。昨年発表されたCiteScore 2018は、「2015~2017年に出版された論文が2018年に引用された回数」を「2015~2017年に出版された論文数」で割ることによって算出
    • 改善点:対象期間として従来より長い期間を採用することにより、安定した数値を提供できるようになりました
  • 対象期間内の最新年の扱い
    • 新しい算出方法:CiteScore 2019の場合、最新年の2019年は計算式の分母と分子の両方に含まれる。2019年に創刊されたタイトルでもCiteScore 2019を取得することができる
    • 従来の算出方法:昨年発表されたCiteScore 2018の場合、最新年の2018年は計算式の分子には含まれるが分母には含まれない。2018年に創刊されたタイトルはCiteScore 2018を取得することはできなかった
    • 改善点:新しく創刊されたタイトル(多数のOpen Access誌を含む)は、従来よりも1年早くCiteScoreを取得できるようになりました
  • 表示する桁数
    • 新しい算出方法:小数点一位まで表示
    • 従来の算出方法:小数点二位まで表示
    • 改善点:必要以上に小さな違いがジャーナルの評価に影響を与えることがないように考慮しました

CiteScoreの利点

CiteScoreは、ジャーナルなどの逐次刊行物の引用インパクトを測定するシンプルな方法です。他のジャーナル評価指標と比べて、CiteScoreには以下のような利点があります。

  • 包括性 (Comprehensive)
    • 世界最大級の抄録・引用文献データベースScopusに基づいている
    • ジャーナルだけでなく他の逐次刊行物のCiteScoreも算出できる
  • 透明性 (Clear)
    • CiteScoreの算出根拠となる文献をScopusで確認できる
  • 速報性 (Current)
    • 新しいタイトルは創刊年の翌年からCiteScoreを取得できる
    • CiteScore Tracker(翌年のCiteScoreの速報値)は毎月更新される
  • 無料 (Free)
    • 誰でも無料で利用できる

異なる分野のタイトルの比較

CiteScoreを用いて異なる分野のタイトルを比較するべきではありません。CiteScoreは分野の補正を行っておらず、異なる分野の研究者の出版や引用の異なる振る舞いを考慮していません。

異なる分野のタイトルを比較する場合は、以下の方法が可能です。

  • 分野別のCiteScoreパーセンタイルを使用する。特定の分野のトップ10%に入っているジャーナルは、異なる絶対値のCiteScoreに基づいている場合でも、その分野の類似の引用インパクトを持っています。
  • 分野の補正を行っているSNIPを使用する。
  • 分野の補正を行っているSJRを使用する。

CiteScoreパーセンタイル

特定の分野におけるジャーナルの相対的な位置を示します。CiteScoreパーセンタイルが98%であるということは、その分野のトップ2%に入ることを意味します。この数字は、異なる分野間のジャーナルの比較にも使用することができます。

CiteScoreランク

特定の分野におけるジャーナルの絶対的な位置をしまします。たとえば、その分野の63タイトル中の14番目に位置します。

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