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Elsevier
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Press release

エルゼビアとIktos社 創薬のためのAI駆動型合成化学プラットフォーム提供で提携

2024年3月5日

情報およびデータ分析を牽引するグローバル企業であるエルゼビアは、創薬のための人工知能を専門とするIktos(新しいタブ/ウィンドウで開く)社と複数年の提携契約を締結しました。この提携により、エルゼビアの主要な化学ソリューションであるReaxysがさらに強化され、同社の高品質な化学データとIktos社が開発したAIによる合成計画技術を組み合わせることで、製薬企業の化学研究をより加速させることが可能になります。

「イノベーションと創薬を促進するために、高品質なデータで学習させた業界最先端の予測アルゴリズムで研究開発機関を支援することはエルゼビアの使命です。Iktos社との提携によって人工知能で強化されたReaxysがより価値の高い業界インサイトを提供し、低分子化合物探索のパラダイムを再構築する一助となれることを大変喜ばしく思っています。」とエルゼビアのライフサイエンス・ソリューション担当マネージング・ディレクターであるMirit Eldorは述べています。

今回の提携は、研究開発機関が低分子化合物のDMTA(デザイン-合成-試験-分析)サイクルの完了に要する時間を大幅に短縮し、早期段階の創薬にかかる期間とコストを削減できるよう支援することを目的としています。今後、逆合成、合成容易性、反応をもとにしたその他の分析などの事例をサポートするための新たな予測モデルの発表を予定しており、それらの新規ツールはReaxysのユーザーフレンドリーなインターフェースとAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を通じて提供され、製薬、農薬化学、研究開発受託機関(CRO)などの合成化学、メディシナルケミストリー、計算化学、プロセス化学チームの研究をスピードアップします。

「データはAIの根幹であり、今回のエルゼビア社との提携を大変心強く思っています。私たちは、比類のないデータ量、多様性、品質を誇る化学反応データベースReaxysの強みと、Iktos社の最先端の逆合成AI技術を融合させ、AIが創薬の生産性に与える影響を最大化するために、世界中の研究開発機関にその技術を提供することをお約束します。」とIktos社のCEOであるYann Gaston-Mathé氏は述べています。

本提携で提供する新たな逆合成予測および合成容易性予測ツールは、Iktos社独自の逆合成技術をベースにReaxysの反応データベースで学習されます。本逆合成予測ツールはテンプレートベースの切断予測モデルを使用し、また、反応の実現可能性のスコアや、化学および位置選択性パラメーターなどの独自のフィルターを適用します。有望な候補ルートを数分で提供する高度な検索機能や、立体化学のサポート、最初の結合切断の定義、中間体の包含・除外機能、位置選択性競合の回避、出発原料の価格制限の定義など多数の革新的な新機能が提供され、さらに、ユーザーが独自に開発した反応や出発物質のライブラリを用いてベースとなるモデルをカスタマイズすることも可能となります。

この逆合成・合成容易性予測ツールは、Reaxysのユーザー向けに追加モジュールとして提供予定です。詳しくは、Reaxys逆合成予測ツールのホームページをご覧ください。

Reaxysについて Reaxysは、創薬や化学・医薬品の研究開発で用いられる実験化学と機械学習による手法の両方に対応した、化学物質、物性、反応、メディシナルケミストリー情報を提供するエルゼビアの化学研究・教育ソリューションです。Reaxysは、特許やジャーナルを含む1億1,000万件以上のドキュメントから、2億8,000万種類の有機・無機・有機金属化合物、7,400万種類の化学反応、4,600万種類の生物活性などの10億件以上の公表された研究結果を網羅し、手作業で抽出・キュレーションされた最も包括的な化学・生物活性データベースです。

Iktos社について 2016年10月に設立されたIktos社 は、化学研究、特にメディシナルケミストリーと新薬設計に応用される人工知能ソリューションの開発に特化したフランスのスタートアップ企業です。生成ディープラーニングモデルに基づく独自の革新的なソリューションによって、低分子創薬プロジェクトの成功基準をすべて満たす最適な分子を、既存のデータを用いてインシリコでデザインすることを可能とします。Iktos社の技術プラットフォームを使用することで、医薬品研究開発の上流工程における生産性が大幅に向上します。これらの技術は、Makya™(新薬設計のための生成AI)およびSpaya™(逆合成解析AI)というSaaSソフトウェアプラットフォームを通じて提供されています。また、製薬企業との戦略的な提携を通じて、Iktos 社は独自のプラットフォームと最先端の能力を動員して、提携企業の利益のために低分子創薬の加速化を図っています。 さらにIktos社 は、創薬におけるDesign-Make-Test(設計-合成-評価)サイクルを劇的に加速するための独自の AI 駆動型自動合成プラットフォームIktos Robotics の開発も進めています。

詳細についてはhttp://www.iktos.ai/(新しいタブ/ウィンドウで開く)をご参照ください。

エルゼビアについて エルゼビアは、科学・医療分野における情報分析を牽引するグローバル企業として、研究者や医療従事者が社会の利益のために科学を進歩させ、医療成果を向上させることを支援しています。我々は信頼できるエビデンスベースのコンテンツと高度なAI対応デジタルテクノロジーに基づくソリューションにより、インサイトと重要な意思決定を促進することでこれを実現しています。

エルゼビアは、140年以上にわたり研究および医療コミュニティの活動を支援してきました。全世界で 2,500人以上の技術者を含む9,500 人の従業員がおり、重要な職務における研究者や、図書館員、アカデミックリーダー、資金提供者、政府機関、R&D関連企業、医師、看護師、将来の医療従事者や教育者を支援することに従事してきました。2,900誌以上の科学ジャーナルと代表的な参考文献には、Cell Press、The Lancet、Gray's Anatomyなど、各分野の主要なタイトルを含みます。

エルゼビア・ファンデーション(新しいタブ/ウィンドウで開く)と共に、開発途上国および世界中の科学、研究、衣料分野におけるインクルージョン&ダイバーシティを推進するため、支援コミュニティと連携して活動しています。

エルゼビアは、プロフェッショナルおよびビジネス顧客向けの情報に基づく分析および意思決定ツールのグローバルプロバイダーであるRELXグループ(新しいタブ/ウィンドウで開く)の一部です。業務内容やデジタルソリューション、コンテンツ詳細については、www.elsevier.com/ja-jpをご参照ください。