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癌患者を助けるための研究には、信頼できるAIが欠かせない

2024年3月19日

Ian Evans別

Dr Engie El Sawaf, a Pharmacology Lecturer Assistant at Future University in Egypt, in her lab.

Engie El Sawaf博士、彼女が薬理学講師アシスタントを務めるエジプトのFuture Universityのラボにて。

神経障害の治療法を研究する薬理学者として、Engie El Sawaf博士はScopus AIを使用して、査読ジャーナルから信頼性の高い情報を見つけています。

Engie El Sawaf(新しいタブ/ウィンドウで開く)博士は、研究が人々の生活に大きな影響を与えられると確信しています。エジプトのFuture University(新しいタブ/ウィンドウで開く)の薬理学講師助手として、彼女は化学療法の一般的な副作用である神経障害を研究しています。

「それは人々にとって非常につらいことです。痛みを軽減する解決策を見つけることができれば、治療中の苦痛を和らげることができます。痛みに苦しむ人たちを助けることができるという思いが、私にやる気を与えてくれるのです。」

Sawaf博士の研究分野は日進月歩であるため、新しい研究分野を迅速に把握する必要があります。彼女は、Scopus AIのような生成AIツールが必要な情報に素早くたどり着くのに役立つと気が付きました。

「Scopus AIを数ヶ月使っていますが、素晴らしいです。以前はChatGPTを使っていましたが、ChatGPTは科学論文検索用ではありません。私が論文検索をする際に最も信頼しているデータベースであるScopusをベースにした、新しい生成AIツールが出たと聞いて、頻繁に利用するようになりました。」

Scopus AIは、2013年以降の論文のメタデータと抄録を利用しています。このツールは、高度なプロンプトエンジニアリングにより、AIが誤った情報を生成するリスクを最小限に抑え、回答が最新の信頼できる論文情報に基づいていることを利用者自身が確認できるようにしています。

研究者にとって、信頼できる情報は不可欠です。Scopus AIは、キュレーションされた査読ジャーナルのコンテンツに基づいているため、より一般的なデータセットを利用するツールとは一線を画しています。

Sawaf博士は、「あまり専門的ではない他のツールによって生成される情報には、質の低いものが多いです。一見真実のように書かれていても、実際には不正確であったり、全くの虚偽であったりすることが多いのです。Scopus AIを使えば、査読ジャーナルに掲載された論文をベースにした回答を得ることができるので、ほとんどの場合、信頼できる情報が得られます。」と説明しています。

Sawaf博士は、論文検索や、新しい分野を理解するための要約の作成にScopus AIを使っています。

「Scopusで検索して、研究論文やレビューなどのリストを取得します。同時に、Scopus AIを使って要約を取得します。そうすることで、Scopusのデータベースに含まれている全ての論文等に目を通す前に、Scopus AIの情報から注目すべき重要なポイントが何かを理解することができます。」と説明しています。

研究コミュニティとともに作るScopus AIの未来

Scopus AIは、2024年1月に正式にリリースされ、これから更に発展していきます。研究コミュニティは、設計段階からアイデアやフィードバックを提供することで製品開発に参加しています。Sawaf博士は、正式リリース前からScopus AIの試用に参加した世界中の数千人の研究者の一人です。このようなユーザーコミュニティが、Scopus AIの未来を形成し続けています。今後の製品開発について、Sawaf博士は、研究者の質問に直接回答できる機能の検討を提案しています。

「例えば、ある特定のポイントについてラットモデルを用いた研究が何件あるのかを知りたい場合、その研究トピックの要約ではなく、質問に対する明確な回答が得られれば有用でしょう。あるいは、2020年以降に化学療法による神経障害について発表された論文の数や、その中でも最も引用の多い論文を知ることができれば便利です。」と提案しています。Sawaf博士はまた、ChatGPTと同じような方法で、要約の中の特定の要素を掘り下げたり、関心のある分野をより広く調べたりしたいと提案しました。「これらは高度な機能で、Scopus AIはまだリリースしたばかりであることは承知していますが、こうした機能をScopusのコンテンツと組み合わせることができれば素晴らしいです。」と締めくくりました。

研究コミュニティのための信頼できる生成AIツールの開発を目指して

エルゼビア社のScopusプロダクトチームの責任者である柿田佳子(新しいタブ/ウィンドウで開く)は、「皆様からScopus AIの感想やフィードバックをお聞きできるのは、大変ありがたいことです。」と述べています。Sawaf博士が共有した内容は、個人的にも感慨深い内容だったようです。

「私は最近、父を肺がんで亡くしました。治療中は父の痛みを軽減することが私たち家族の最優先事項でした。数十年前に祖父が闘病した際には、大きな苦痛を伴ったので、私たち家族にとっても非常につらい経験でした。祖父の闘病時と比較すると、父が感じた苦痛が大きく軽減されていたことは明らかでしたので、お世話になった医療関係者の皆様には心から感謝しています。」

「父を大いに助けてくれた研究を発展させてきた研究者の一人であるSawaf博士の話を聞き、またScopus AIが研究を更に発展させることに役立つと知って、本当に嬉しく、感激しました。」

Yoshiko Kakita is Senior Director of Scopus Product Management at Elsevier.

YK

Yoshiko Kakita

Elsevier, Senior Director of Scopus Product Management

Sawaf博士がScopusコンテンツの信頼性の高さを評価してくれたうえに、改善点を提案してくれたことは、特に貴重なことだと柿田は述べました。

「私たちの製品開発は、利用者の皆様からのフィードバックを大切にすることに深く根ざしています。今日のScopus AIは、世界中の何千人もの研究者、学生、図書館員といった皆様からのフィードバックが形になったものです。Sawaf博士の提案の一部は、すでにScopus AIのロードマップに含まれています。」

「ハルシネーション、バイアス(偏見)、プライバシーの問題など、生成AIに関する課題を強く認識しつつ、製品を開発しています。」と説明しています。

「研究コミュニティでは、このような課題に対処しつつ、生成AIをどのように活用して研究を推進するのが最善であるかが活発に議論されています。私たちは、信頼できる生成AIツールであるScopus AIをリリースすることで、この重要な議論の進展に貢献したいと考えています。」

Scopus AIの開発チームは、責任を持ってAIを使用することにコミットしています。

「最高の倫理基準とインテグリティを維持しつつ、私たちが利用者の皆様に提供できる価値を高めていきたいと努めています。研究コミュニティの皆様とともに、Scopus AIで生成AIの大きな可能性を一緒に探求できることを楽しみにしています。」

貢献者

Portrait photo of Ian Evans

IE

Ian Evans

Senior Director, Editorial, Content & Brand

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